
大切なご家族を亡くされた後、必ず向き合うことになる「遺品整理」。
しかし実際の現場では、「もっと早く知っていればよかった」「こんなはずではなかった」と後悔されるケースも少なくありません。
遺品整理は単なる片付けではなく、相続や不動産、ご家族の想いが複雑に関わる大切なプロセスです。
今回は、現場で実際にあった事例を踏まえながら、遺品整理で後悔してしまう方に共通するポイントを4つご紹介いたします。
1.相続の話がまとまる前に処分してしまう
最も多いのが、「とりあえず片付けてしまおう」と先に動いてしまうケースです。
ご家族の了承を得ないまま遺品を処分してしまうと、後になって
- 親族間のトラブル
- 相続対象の財産の誤処分
- 思い出の品を巡る感情的な対立
といった問題に発展することがあります。
遺品整理は“誰のものか”という法的な側面も関わるため、事前に相続人同士で方向性を共有しておくことが非常に重要です。
2.貴重品の確認を十分にしない
現場では、想像以上に多くの貴重品が見つかります。現金や通帳、印鑑、保険証券、不動産関係の書類、貴金属などはもちろん、見た目では価値が分かりにくいものも多く含まれています。
これらを十分に確認せず処分してしまうと、金銭的な損失だけでなく、その後の手続きにも大きな支障が出てしまいます。遺品整理は「捨てる作業」ではなく、「確認しながら進める作業」であるという認識が大切です。
3.費用だけで業者を選んでしまう
「できるだけ安く済ませたい」というお気持ちは当然ですが、費用だけで業者を選んでしまうとトラブルにつながることがあります。
例えば、
- 後から追加料金が発生する
- 作業が雑で再度依頼が必要になる
- 不適切な処分によるリスク
などが挙げられます。
見積もりの金額だけでなく、作業内容や対応の丁寧さ、説明の分かりやすさなどを含めて総合的に判断することが重要です。
4.不動産や今後の活用を考えずに進める
遺品整理は「片付けて終わり」ではありません。
その後の不動産の扱い、つまり
- 売却するのか
- 賃貸にするのか
- そのまま保有するのか
によって、整理の方法は大きく変わります。
例えば、売却予定にも関わらず不要な手入れをしたり、逆に放置してしまい資産価値を下げてしまうケースもあります。

■実際にあった事例:「すべて廃棄して」で発生しそうになったトラブルを回避
広島市内で実際にあったケースです。
お父様が亡くなられた後、遠方に住むご長男様が「1日で全部廃棄して」と遺品整理のご依頼を頂きました。しかしタンスの中にあった古い紙袋の中の札束、書物の中にしおり代わりの紙幣、古い封筒の中の写真など「不要なもの」ではないものが多々ありました。「1日で全部廃棄して」をまともにお受けし「すべて廃棄」した場合きっと後悔されますよね。
このケースから分かるように、遺品整理では「一見不要に見えるものの中に重要なものが含まれている」ことが非常に多くあります。
■まとめ
遺品整理は単なる作業ではなく、ご家族の想いや今後の生活にも関わる重要なプロセスです。だからこそ、焦らず、正しい順序で進めることが大切です。
「何から始めればいいか分からない」という段階でも問題ありません。
状況に応じて専門家の力を借りながら、一つひとつ丁寧に進めていくことをおすすめいたします。
だからこそ、私たち「ひろしま相続相談センター」は、弁護士・司法書士・不動産会社と連携し、一つひとつのケースに合わせたサポートを行っています。少しでも皆様の不安が軽減され、後悔のない遺品整理につながれば幸いです。
執筆者
株式会社JRCロジネット
代表取締役 東矢 剛
*
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