
「長者三代」とは、金持は三代しか続かないという事を表す言葉です。巷ではよく聞かれる言葉ですが、金持の定義をどこに置くかは別として、現実には三代以上続いている資産家は沢山いらっしゃいます。
相続対策と言えば、財産を生前から贈与する方法や不動産の活用並びに金融商品の活用などがありますが、それは資産防衛の手法です。それ以外にも、争族を避けるために専門家を活用して、被相続人が生前に様々な事を決めておくことも可能です。
相続によって、資産が失われないように対策するには、何よりも早く始めることが肝要です。小職の分野では資産防衛の一部として保険を活用する方法のご案内をしますが、若い時分からご契約をお預かりし、こちらが早い段階からタッチし、アドバイスしているケースを除けば、相談に来られた時はほぼ手遅れです。その場合は、他の金融商品や不動産を活用した対策や生前贈与のご案内となります。

そんなほぼ手遅れの状態でも、状況によっては唯一有効な方法を今回ご紹介します。その方法は名義保険を活用する方法です。相続専門の税理士法人等でも紹介されているケースを時々拝見します。名義保険とは、契約者と保険料負担者が異なる保険契約のことを言います。
生命保険契約は、家族状況や資産状況等が複雑に絡み合うため、この様な場で一概に語る事は出来ません。
従って、様々な条件が合致しないとこの契約形態をとることは出来ませんが、条件が可能であれば名義保険を活用することによって、一定の資産を遺産分割の対象外とし、且つ一定程度の資産圧縮効果が見込まれるケースが殆どです。
いずれにせよ、殆どの方が相続が発生してからの対応に追われています。多くの選択肢を確保する観点から、早めに専門家に相談されることをお勧めします。

執筆者
株式会社AIRE
代表取締役 森 直基
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